【秋田県湯沢市】萩の屋

2022年10月5日、宮城旅行2日目のこの日、夜の宿泊地が宮城県北部の鳴子温泉であることもあり少し足を延ばして秋田県へ行ってみる。目的はネット情報でその存在を知った日本三大霊場のひとつである「川原毛地獄」への訪問だが、せっかくなのでその前に秋田の辛みそラーメンも味わってみることとする。

事前に調べたところによると湯沢市の院内と言う地域に「地獄ラーメン」という、何ともそそられるネーミングのラーメンがあるとの事。ここは行ってみるしかない！とナビに従い車を走らせると、民家の少ない地域に突如現れる趣のある建物。外観などはまったく調べていなかったので少々驚くが、こういった年期の入った感じのラーメン屋は好きである。

カウンター席に座りさっそくお目当ての地獄ラーメンを注文ししばし待つことに。調理中もお店のお二方の会話は続き、その中から聞こえた「大盛用のどんぶり」の言葉。大盛だとどんぶりサイズも違うのだろうか？と考えていた矢先、目の前に現れた地獄ラーメンに少々驚く。

どんぶりがでかい！
画像のコップの大きさと比べてもお判りいただけるかと思うがかなりの大きさである。そして、大盛りの麺に加えメンマ、モヤシ、キャベツ、白菜、ニラ、ニンジン、豚肉、糸唐辛子とたっぷりのトッピング。これで750円に大盛料金プラス100円の850円とはかなりのお得感を感じさせる。ちなみにチャーシューは別料金でのトッピングとなるらしい。

さて、いよいよ実食である。まずはスープをひとくち。コクが深め、かつ酸味が強めのスープで独特の風味がある。出汁や具材由来の旨味であろうか？脂由来ではなさそうな濃厚さを感じさせる美味しいスープである。地獄と言うほどの辛みは感じないが、それなりの辛さはあって食べ進めるごとに体が温まってくる。

麺は一般的な中太ちぢれ麺。特に希望を伝えていないので固すぎず柔らかすぎずの食感だが、それほどモチモチ感は感じない麺である。

気になったのは黄色みがかったメンマである。自家製のため色が独特なのかと思ったが、ネット情報によると味付けとの説もある。実際食べてみた時にはスープの味の濃さに負けて、特別変わった味を感じなかったのだが結局このメンマの正体は今も判らないまま。今さらながらご店主に聞いておけばよかったかとも思う。

そして、食べ進めているうちに思ったのだが、この辛みと酸味を感じさせるものの正体はキムチではなかろうか？キャベツ、白菜、ニラ、ニンジンとキムチ的なトッピングが入っているためかそう思わせるのである。白菜の色が白いままなので、キムチをそのまま入れている訳ではないだろうがとにかくキムチを連想させる味わいなのである。もちろん真偽のほどは不明だが。

何はともあれこの地獄ラーメン、美味しく上に食べ応えも充分すぎるほどであり大変満足である。良心的なお値段であることも踏まえると、もし近所にあれば頻繁に通う可能性のある店かと思った次第である。

カウンター上のメニュー書きを見るとうっすらと650円の文字が。現状でも安いと思うのに以前はさらに100円も安かったことに驚きである。そして、ラーメンの他にもうどんやそば、定食や丼物とメニューの数もかなり豊富で客にとってはとてもありがたい店である。

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