【士別市】麺や たけちゃん

2023年6月27日、なにかと忙しく約4ヵ月ぶりになってしまった辛味噌開拓。日本海沿いのドライブも兼ねて最初は苫前町へと伺うが、なんとお目当ての店が休み。そのまま帰るのも寂しいので東へ向かい約80㎞の士別市で久しぶりの辛味噌ラーメンを楽しむことに。

急遽「士別 辛味噌ラーメン」で検索することになり、その結果見つけたのが辛味噌ラーメンだけで5種類のメニューがあるという「麺や たけちゃん」。士別市のほぼ最南端で剣淵町との境目近くに位置するお店は士別生鮮市場と軒続きの建物である。地元の人気店ということでもう少し大きな建物を想像していたので多少の驚きとともに若干の入りづらさを感じるが、意を決して入店してみるのであった。

実際に入ってみると、座敷席は満席なもののカウンターは全席空いており、落ち着いて食事を楽しめそうな雰囲気でもあった。清潔感のあるカウンターには数多くのサイン色紙が飾られているが、解読できないため誰のサインであるかは不明。ただ、やはり人気の店であるとこはうかがえる。

そして今回の注文品は5種類の辛味噌メニューの中から「辛味噌野菜ラーメン」（税込1000円）を選択。通常の辛味噌ラーメンが890円なので現在の相場では決して高い分類には入らない価格設定であるが、時間帯のせいかラーメンが出てくるまでの時間が少々長く感じられたのは若干気になったところ。ただ通常、午後1時ごろの店内でラーメン1杯が提供されるのにどれくらいの時間がかかるのか知らないのも事実である。

こちらが辛味噌野菜ラーメン。その名の通りもやし、メンマ、キャベツ、白菜、人参、長ネギ、ひき肉、白ごま、しめじと各種お野菜を始め具材がたっぷりの一品♪チャーシューや卵は別途トッピングが必要となる。

赤みがあまり強くないややとろみがかったスープは舌にビリビリとくるような辛さは感じないが、体の奥の方から温まってくるような辛味成分が含まれている。旨味を感じさせる脂分はスープ表面にははっきりと見えないが、見事なまでにスープの中に溶け込んでいて奥深い味わいを楽しむことができる。そして、見た目ほどコッテリとしてはいないため飲み飽きもしない。

麺は旭川が比較的近いこともあり旭川近郊で主流の加水少なめの中細ちぢれ麺。モチッとしたタイプの麺ではないがスープの吸収が良く、またプツプツと噛み切れる食感も良し。もしかするとこのタイプの麺が個人的に一番好みなのかとも思う。

濃厚でコクのあるラーメンそのものもかなり美味しいのだが、トッピングの中のひとつであるキャベツの甘みの強さに驚かされる。スープの辛さとの関係で特にそう感じるのかもしれないが、とても甘くて美味しいキャベツである。一般的には辛味噌ラーメンに入っていることは少ないので正直どうかな・・・と思っていたが、スープや麺との相性が抜群だったことに驚く。

少し食べ進めるが、やはり個人的には辛さ不足のため卓上のラー油を追加。あまり入れすぎると全体の味のバランスが悪くなってしまうためほどほどに。油分でコーティングされたスープは最後まで熱々。
特に味噌ラーメンがおススメだという評判の通り、かなりレベルの高い辛味噌ラーメンをいただくことができ大満足であった。

注文時に一瞬迷ったのが平日限定の辛味噌ラーメンセット。辛味噌ラーメンに半餃子と小ライスが付いて1,060円とお得なセット。手づくり餃子を大々的にアピールしている店なので少々迷ったが今回は辛味噌野菜に。次回、また行く機会があれば餃子もぜひ食べてみたいものである。

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