富良野市街を抜け麓郷方面へ!
2022年8月30日、前日夜「明日は美瑛町の店に行こう!」と決めていたのだが、当日朝改めて情報サイトを見てみると「火曜日定休」とのこと。美瑛町では他にも寄りたい所があるので、今回は別の町に変更することにする。それほど遠くなく確実に辛味噌ラーメンがありそうな町・・・となれば、富良野市!赤平からは車で1時間ほど、富良野市街を通過し麓郷方面へと向かうのであった。
美瑛町は四季彩の丘以外の観光地に行ったことが無いので、次に行く時は少々時間をとって町内を周ってみたいのである♪またいづれ伺うとしよう!
ミシュランガイド北海道掲載店!
ネットで情報を得ている最中、面白いメニューを見つけたのが今回のお店「富良野とみ川」。すっかり有名になった「富川製麺所」の本店とも言える店舗であるが、こちらはミシュランガイド北海道に2012年、2017年と2回連続掲載されたという超有名人気店でもある。
到着したのは開店直後の午前11時15分頃。いくら有名人気店と言えども、富良野中心部から少し離れた麓郷の地のお店。それほど混んではいないだろうと思いきりゃ、駐車場にはすでに4台の車。店舗横の奥に一番奥に車を停められたかもしれないが1台の車が若干行く手を阻んでいる停め方。要するに車体が若干前方に出ているため奥に進むのに躊躇するのだ。行けたかもしれないが万が一の接触事故が嫌なので、一旦店に入り他に駐車場が無いか尋ねてみる。
その結果、通行の邪魔にならなければ店舗前の道路でも仕方がないとの返答を得ることができた。一瞬、入店できないことも覚悟したのでひとまず御の字である。とはいえ、本来駐車場ではないのでササッと食べて帰るとしよう。
ぬぅ、さすがは有名店である。食べている最中もまだ11時半頃なのにお客さんが入れ替わり立ち代わりである!店を出た際にも駐車待ちの車があったりで・・・早く着いておいて良かった!!
地獄の麺!!
富良野とみ川の一番人気は「石臼挽き中華そば」とのことだが、今回もブレずに辛味噌ラーメンをいただく。しかし、今回はいつもの辛味噌ラーメンとは一線を画す「麺が辛い味噌ラーメン」なのである。その名も「地獄麺の味噌」。何とも刺激的な商品名であるが興味を引くにはもってこいのネーミングかもしれない。実際、見事に釣られて現地まで行ってしまった・・・。
さっそく注文をしたのだが「ここは観光地の富良野」「唐辛子の入った珍しい特製麺」「しかし値段は950円」といった考えから「量が少ないのでは?」と勝手に想像し、いつもは頼まない小ライスも追加。そしてしばし待った後、目の前に現れたのがこちらのラーメンである。・・・あぁ、いたって普通の量。しかも、見るからに間違いなく美味しい!と言った外観である・・・小ライス要らなかったかも。
普通の量ではあるが豊富なトッピングのおかげで食べ応えは充分すぎるほどである♪
熱々濃厚スープ♪
「旨いっ♪」
もちろん口には出していないがスープをひと口飲んでの感想である。奥深い旨味と絶妙な酸味、辛味が相まって秀逸なスープである。塩味が少々強すぎるかとも思うが、それはそれでよかったと思えた理由は後述するとしよう。
背脂由来のものであろうか、とろみを感じるスープは食べ終わるまでずっと熱々。麺だけでなくスープ自体にも充分な辛さがあるので、その熱さも相まって口の中、そして舌先にヒリヒリとした刺激を感じることができるかなりワタシ好みのスープである♪
濃厚で塩味も強めのためさすがにスープを飲み干すのは厳しそうだが、その濃い味のおかげでご飯との相性は最高♪そう!小ライスを頼んでおいたのは大正解だったのだ。
う~ん、このスープの味わい、どうやって生み出してるんだろう?しかも、化学調味料不使用の「無化調」にこだわっているという。間違いなく自宅では簡単に真似できない複雑で奥深い味わいである!
旨辛麺♪
小麦に激辛唐辛子と四川辣油を練りこんだという、日本一辛い麺とも称される富良野とみ川の「地獄麺」だが、実際のところ・・・確かに辛い!しかしただ辛いという訳ではなく小麦由来の甘味も感じることのできる絶妙な旨辛麺である♪
「うちは麺が命」と店主がおっしゃるようにこだわりにこだわった自家製麺は、その日の気温や湿度に応じて毎日3~5回に分けて丁寧に石臼挽きされた地元富良野産の小麦を使うという。よく見かける中太ちぢれ麺とは明らかに違う、微妙に細めで独特なちぢれ具合を見せる麺はやはり自家製ならではものなのであろう。スープとの絡み具合も絶妙である!
地獄麺というネーミングから激辛麺を想像するかもしれないが、決してそんなことはなくほどよい辛さの麺である!
とろけるチャーシュー♪
パッと見ただけで解る豊富なトッピングの内容はチャーシュー、もやし、キクラゲ、小ネギ、玉ねぎ、キャベツ、ごく少量の挽き肉が正解であろうか?その正偽の程は判らないが野菜類のシャキシャキ食感が良いアクセントになっている。
これらのトッピングの中でも特にチャーシューが絶品である。まさに「とろけるチャーシュー」といった具合に、口の中に入れた途端に溶けるように消えていくのであった。ここまで柔らかいチャーシューは初めてかもしれない。
箸で持ち上げた時から柔らかいであろうことは予想できていたが、まさかこれほどのとろけ具合とは!見事に驚かされたぜ!!
総評
正直に思った感想として「これは別格」である。
そもそも麺が辛いといういつもの辛味噌ラーメンとは異なる要素があるので、他店のものと比べるのもいかがかなものか?と思う気持ちもあり、そういう意味では「別枠」なのであろうが、仮に麺が辛くなかった場合でも間違いなく旨いであろうことは容易に想像ができる。
別格だと感じるのはこのラーメンが「高級さ」を感じさせるためだと思う。値段としては一般的な950円ではあるが、食べている最中その奥深い味わいに不思議と他の店とは格が違うと感じさせられるのである。もちろん他のお店も美味しいのである。しかし、何かが違うと感じさせる極上の一杯であった。
出発前にミシュラン掲載店であるということ自体は知っていたが、その詳細について調べたのは帰宅後であり、ビブグルマンというものは「コストパフォーマンスのよい良質な店」として認められるものであるという事実を知った時「あぁ、なるほど」ととても納得できたのであった。
とにかく旨い一杯であった♪ワタシの中の歴代辛味噌ランキングではおそらく5本・・・いや2本の指に入る逸品!熱く濃く辛いラーメンなので当然苦手な方もいらっしゃるだろうが、平気だという方はぜひ一度食べてみて欲しい!!
メニュー
店舗情報
富良野とみ川
【住所】北海道富良野市麓郷市街地5
【TEL】0167-29-2666
【営業時間】11:00〜15:00
【定休日】水曜日(7・8月無休)
【駐車場】有(店舗前及び店舗横)
公式Webサイト:富良野とみ川
※ 記載の内容は現在変更となっている場合がございますのでご理解、ご了承の程よろしくお願い致します。
コメント
[…] 北海道辛味噌情報局 | 【富良野市】富良野とみ川 […]
[…] 少々見づらいですが、奥の建物は先月末に伺った富良野とみ川さんですね。 […]